カナダガン遺伝構造の微細スケール解析が明らかにする隠れたパターン

Fine-Scale Analysis Reveals Cryptic Patterns of Genetic Structure in Canada Geese

渡り鳥では、個体群遺伝構造は一般に低いが、地域忠実性の高い種は微細スケールでの分布パターンを有することができる。我々は、遺伝的データが現在のカナダガン(Branta canadensis) の保全管理上の亜種や個体群の描写を支持するか決定するため、本種の個体群遺伝構造を調査した。我々は、オンタリオ州とケベック州に渡って二つの亜種ナイチカナダガンとオニカナダガン(B. c. interior ,B. c.maxima)と4つの管理個体群の標本を収集した。7個のマイクロサテライトと442塩基対のミトコンドリアDNAを用いて我々は遺伝構造がスケールに伴って変化する事を見出した。固定指数FSTは亜種間、管理個体群間の遺伝的分化が低いことを明らかにし、個体基盤クラスタリングでは遺伝的分化は無いことが明らかになったが、微細スケールでの空間的自己相関では、統計的に有意な関連性距離が<85 kmであることを明らかにした。この明瞭な遺伝構造の欠落は近年の人間による管理を反映するのかもしれない。我々の微細スケール解析は、有意な遺伝的関連性は、遺伝構造は増加し、やがて鳥類標識調査データで明らかになることを反映するだろうと示唆する。我々のマーカーでは、亜種の正確な区別ができず、それらは、収穫家畜の亜種識別に役立たない。選択圧下の代替分子マーカーは、収穫目標の評価により有益であろう。