嘴を作る分子1

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Molecular Shaping of the Beak
Ping Wu et al. Science 305, 1465 (2004)

嘴形態は、多様性進化の古典である。鳥類の形態多様性を調べるために、ニワトリとカモの嘴の発生を利用した。ニワトリの前頭鼻骨には、僅か一つ増殖域があるが、カモでは二つある。これらの増殖域は骨形成タンパク質4(BMP4)活性と関連がある。嘴隆起(beak prominences)をBMP4によっていじくりまわす(tinkering)ことでニワトリの嘴形態を変調することができるのだ。

鳥類が進化している期間、嘴は、鳥類の顔の支配的な特徴として出現し、多様な生態形態学的な機会に適応していった。嘴は複数の顔面隆起 ( facial prominences)より形成される:前頭鼻骨塊frontonasal mass (FNM)、上顎突起 maxillary prominences (MXP)、 側鼻骨隆起lateral nasal prominences (LNP)、 下顎隆起mandibular prominence (MDP)である。発生期間中、これらの隆起(prominences)の比例的調節が特有の嘴形態を構成する。近年(2003)概説された初期嘴形態形成の潜在的分子メカニズムが進行する。ここで我々は、全く異なる嘴形状であるニワトリとカモの増殖域を比べることで、FMNの外形を形作る後半のイベントに焦点を当てる。